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新年最初の京都市民読書会の概要が決まりましたのでご案内させていただきます。
(佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』読書会もまだ参加者を募集しています。→ http://kyotobookclub.blog.fc2.com/blog-entry-79.html)

普段本を読まないという方や、読書会に参加したことがないという方も、お気軽にご参加ください。
今回の課題本は難解なものではまったくありませんし、人前で話すのが苦手という方でも、自分も読んだ本について他人が話し合っているのをただ聴いているだけでもなかなか面白いものですよ。

今回の課題本は、
梨木香歩『西の魔女が死んだ』を取り上げます。

「西の魔女が死んだ」だけを読書会では参加者と一緒に読みますので、新潮文庫のものでもかまいませんが、すでに文庫でお持ちの方も昨年出版された『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』で改めてお読みになることをお薦めします。書き下ろし短篇おばあちゃんのモノローグ「かまどに小枝を」等表題作に繋がる三作も収録されています。

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。

(新潮文庫版「西の魔女が死んだ」出版社HPより)



手元にある初版『西の魔女が死んだ』の奥付には、一九九四年四月十九日発行と記されていて、少なくともその二年前にはすでに原稿は存在していたので、書き上げてからかれこれ二十五年、もう四半世紀が経ってしまったことになる。

今回、このささやかな作品に見合ったシンプルな装幀で再び送り出せることに、しみじみとした喜びを感じている。そして二十五年前には、漠然と方向性はわかっていても具体的には書き出せなかっただろう、まいの祖母のモノローグなどが添えられたこともまた、感慨深いものがある。

ただシンプルに素朴に、真摯に生きる、というだけのことが、かつてこれほど難しかった時代があっただろうか。

社会は群れとして固まる傾向が強くなり、声の大きなリーダーを求め、個人として考える真摯さは揶揄され、ときに危険視されて、異質な存在を排除しようとする動きがますます高まってきた。

二十五年前、自分と、自分に似た資質の女性以外の、誰にとって価値があるのだろうと、おどおどと見つめていたこの本を、まいの祖母の年齢に近づいた今、もう一度静かに送り出したい。

行ってらっしゃい。

老若男女問わず、この本を必要としてくれる人びとに辿り着き、人びとに寄り添い、力の限り支え、励ましておいで。

私たちは、大きな声を持たずとも、小さな声で語り合い、伝えていくことができる。そのことを、ささやいておいで。


(『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』の「あとがき」)




難解な議論を熱烈に闘わせるような会ではないので、気楽にご参加下さい。「議論」よりも「会話」の会です。無理に発言を求めるということはありません。初参加、本なんて普段読まないという方、大歓迎です!

京都市民読書会という名前ですが、京都市民「の」読書会ではなく、京都「の」市民読書会なので、大阪市在住でない方もご参加いただけます。実際、参加者のほぼ半数が大阪市外からの参加者です。
また、これまでの参加者も学生、仕事をしている人・していない人、12歳からから80代までと幅広いので、自分は場違いではないだろうかなどとためらわず気楽にいらっしゃってください。国籍も問いません。

参加希望者がかなり多くなることが予想されますので、参加をご希望される方はなるべく早くお申し込みください。
こちらで予定している定員に達し次第、参加申込受付を締め切らせていただきます。

たくさんの方のご参加をお待ちしております。


日時:1月27日(土)午後1時より
場所:京都市内のカフェ
予算:部屋代550円(人数によって微妙に安くなる可能性があります)(学生は部屋代不要)
定員:18名(初参加者枠を5名分とります)
参加方法:次のリンクのフォームに必要事項を記入してご送信ください。→ 参加申込フォーム

京都・大阪市民読書会twitter: @KyotoBookClub 
京都・大阪市民読書会e-mail:japanbookclub@gmail.com
京都・大阪市民読書会blog:http://kyotobookclub.blog.fc2.com/
過去の課題本: http://kyotobookclub.blog.fc2.com/blog-entry-21.html

ご質問などはメールでお気軽にお問い合わせください。

【読書会の進め方について】

読書会の初めに自己紹介の時間を設けさせて頂きます。
ごく簡単にでかまいませんので「課題本の全体的な印象」と、もしありましたら「他の参加者に聞いてみたいこと」の二点をお話し下さい。
それを念頭に置いて、参加者全員で気になるところを具体的に取り上げながら作品を辿り直していき、最後にもう一度作品全体についてお話できたらと思います。
部分と全体を循環しながら一冊の本を「共に」読んでいくことは、「一人で」する読書とは違う面白さがあると思います。
作品の声を皆で共に丁寧に聴くことで、同じ作品を共有する他の人の声を聴くことのできる、「耳澄ます場」にしたいと思っています。

本が好きな方々と素敵なひとときを過ごせるのを楽しみにしています。

*本会は異業種交流会や婚活パーティーの類ではないので(それらを否定するつもりはありません)、本を離れて他の参加者のプライベートを詮索することはご遠慮ください。
*読書会内外でいわゆるヘイトスピーチとされる発言をする方の参加はお断りします。国籍や出身地・職業を問わず、誰もが安心して楽しく参加できる読書会にするためです。
*セクシャルハラスメントと(本人の意図はともかく)他人に解釈されうる言動については厳しく対応します。

京都・大阪市民読書会連絡担当 ゆたか

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