第50回京都市民読書会の概要が決まりましたのでご案内させていただきます。
(先日の京都新聞に京都市民読書会の記事が掲載されました。よろしければご覧ください→ 記事

記念すべき第50回に取り上げる作品は、
庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』(新潮文庫)です。

学生運動の煽りを受け、東大入試が中止になるという災難に見舞われた日比谷高校三年の薫くん。そのうえ愛犬が死に、幼馴染の由美と絶交し、踏んだり蹴ったりの一日がスタートするが―。真の知性とは何か。戦後民主主義はどこまで到達できるのか。青年の眼で、現代日本に通底する価値観の揺らぎを直視し、今なお斬新な文体による青春小説の最高傑作。「あわや半世紀のあとがき」収録。
(新潮社HPより)


これは戦いの小説である。あえてもっと言えば、知性のための戦いの。
(苅部直による文庫解説より)



「今」こそ読みたい一冊を選びました(本当に「今」こそ読みたいから大文字で強調しておきます)。

「赤頭巾ちゃん気をつけて」なんてゆるふわなタイトルをつけて、村上春樹の文体の先駆と言うべき軽く柔らかい文体で(あるいはサリンジャーの真似?)、饒舌に喋りまくる薫くんですが、彼が言葉を尽くして求めたのは何だったのでしょうか。

ある年代以上の方はかなり知っている作品ですが、意外と若い人には知られていない作品かもしれません(若い人にこそ読んでほしい!)。TV番組の「アメトーク」の企画「読書芸人」で今をときめく又吉直樹さんがオススメ本として紹介したそうですが、それをきっかけに読んだという方もけっこういるのではないでしょうか。

1968年と2015年、約半世紀の距離があります。1968年を通して2015年の「今」(と「今」の自分)を考え、2015年の「今」(と「今」の自分)を通して1968年を振り返る。そういう機会になれば面白いなと思っています。

難解な文学論を熱烈に闘わせるような会ではないので、気楽にご参加下さい。無理に発言を求めるということはありません。初参加、小説なんて普段読まないという方、大歓迎です!

京都市民読書会という名前ですが、京都市民「の」読書会ではなく、京都「の」市民読書会なので、京都市在住でない方もご参加いただけます。実際、参加者のほぼ半数が京都市外からの参加者です。
また、これまでの参加者も学生、ニート、フリーター、病気療養中、主婦、会社員、15歳からから80代までと幅広いので、自分は場違いではないだろうかなどとためらわず気楽にいらっしゃってください。

参加希望者がかなり多くなることが予想されますので、参加をご希望される方はなるべく早くお申し込みください。
こちらで予定している定員に達し次第、参加申込受付を締め切らせていただきます。

たくさんの方のご参加をお待ちしております。


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(以前の読書会の様子。参加者の許可を得て、参加者の一部を撮影したものを載せさせていただきます。)


日時:11月8日(日)午後2時より(2部制にする場合は午前10時と午後2時より)
場所:京都市内のカフェ
予算:各自の飲食代のみ(場所を貸切にする場合は別途場所代500円程度いただく可能性があります。高校生以下は場所代不要。)
定員:最大で30〜40名。参加希望者が多くなった場合は、午前にもう一枠設けてそちらでの参加をお願いする場合があります。
参加方法:下記の京都・大阪市民読書会のメールアドレス宛に件名を「庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』読書会参加希望」として、次の3点を記してご連絡ください。
①読書会での呼び名(本名orニックーネーム・ハンドルネーム)
②京都府内在住か京都府外在住か
③午前の部に回る可能性があっても構わないかどうか。
(例/はじめまして。読書会へ参加を希望します。①ゆたか②府外在住③午前でも可、以上。)

京都・大阪市民読書会twitter: @KyotoBookClub 
京都・大阪市民読書会e-mail:japanbookclub@gmail.com
京都・大阪市民読書会blog: http://kyotobookclub.blog.fc2.com/
過去の課題本: http://kyotobookclub.blog.fc2.com/blog-entry-21.html

ご質問などはメールでお気軽にお問い合わせください。

【読書会の進め方について】

読書会の初めに自己紹介の時間を設けさせて頂きます。
ごく簡単にでかまいませんので「課題本の全体的な印象」と、もしありましたら「他の参加者に聞いてみたいこと」の二点をお話し下さい。
それを念頭に置いて、参加者全員で気になるところを具体的に取り上げながら作品を辿り直していき、最後にもう一度作品全体についてお話できたらと思います。
部分と全体を循環しながら一冊の本を「共に」読んでいくことは、「一人で」する読書とは違う面白さがあると思います。
作品の声を皆で共に丁寧に聴くことで、同じ作品を共有する他の人の声を聴くことのできる、「耳澄ます場」にしたいと思っています。

本が好きな方々と素敵なひとときを過ごせるのを楽しみにしています。


*本会は異業種交流会や婚活パーティーの類ではないので(それらを否定するつもりはありません)、本を離れて他の参加者のプライベートを詮索することはご遠慮ください。
*読書会内外でいわゆるヘイトスピーチとされる発言をする方の参加はお断りします。国籍や出身地・職業を問わず、誰もが安心して楽しく参加できる読書会にするためです。
*車椅子をご使用の方は参加前にご相談ください。車椅子の方もご参加いただけるよう調整します。

京都・大阪市民読書会連絡担当 ゆたか


京都市民読書会についての記事が2015年9月8日(火)の京都新聞に掲載されました。

海外の読書会事情と、日本における(京都における)読書会文化の歴史の二筋を柱にして、インターネットの登場によって読書会は過去のそれとは本質的に変わったものになったということを取材の時にお話したのですが(「読書会2.0」みたいな話です)、あまりに長くてややこしいのでほとんどカットされたようです(当然だ!)。でもそのためにとても京都市民読書会の雰囲気が伝わる素敵な記事になりました。

「一冊の本が生む共同体」という、私が一番伝えたかったことを汲み取って、大文字で書いてくださったことが嬉しかったです。経済的、政治的、そして世代的に分断が深まる現在、一冊の本を共有することを通してコミュニケーションが可能となる場をつくりたいという、私たちの願いがよく表れているフレーズです。ネット時代の文芸共和国respublica litteraria を目指しているなんて言うと大げさですけれど、一冊の本の前では、人間と人間の間にあるいろいろな違いを超えて、平等に肩書きではないその人自身を尊重できる場をこれからも作っていきたいと思います。

素晴らしい記事を書いてくれた(そして京都市民読書会のことをネットの海から見つけてくれた)、京都新聞文化部の阿部秀俊さん、ありがとうございました!


一冊の本が生む共同体

 本を読むという極めて個人的な営みを集団で行うことで、その場限りの共同体が立ち上がる。発起人のゆたかさんは「ウィーンのカフェ文化のように、京都には喫茶店文化がある。プライベートとパブリックの間、一冊の本を媒介にコミュニケーションが生まれる場にしたい」と語る。

 ツイッターやブログを通じて課題図書をは発表し、メールで参加者を募る。互いにニックネームで呼び合い、本名や職業、肩書は知らないまま。特定の人が集う読書会と違い、取り上げられる作品ごとに顔ぶれが変わるのもネットで呼びかけるスタイルならでは。高校生から70代まで毎回20名ほど集まり、半数近くが初参加という。

 先月は、丸善京都本店(京都市中京区)のオープンを記念して、梶井基次郎の「檸檬」を読んだ。遠く佐賀県や徳島県から足を運んだ人もいた。

 「国語の教科書で読んで以来。得も言われぬ感覚に陥った」「檸檬の酸っぱさ、純粋さと、主人公の心の闇とのコントラストが印象的」「精緻な観察力が面白いけれど、息苦しさも感じた」

 はじめに、自己紹介を兼ねて、一言ずつ感想を述べていく。言葉につまる人も多いけれど「そのライブ感が楽しい。他人の反応を見ながら、自分の言葉を確かめたり、見つけ出したりする作業こそが読書会の面白さ」(ゆたかさん)という。

 一通り話し終えると、ページを指定しながら、具体的な文章や表現について意見を出し合う。「丸善は何を象徴していたのか」「ミカンやリンゴではなく、なぜレモンなのだろう」。時に音読を織り交ぜながら、それぞれの読み方を披露する。

 終了後は、参加者有志で丸善の見学に出かけて行った。

(阿部秀俊)


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第49回京都市民読書会の概要が決まりましたのでご案内させていただきます。

今回取り上げる作品は、
萩原朔太郎『猫町』(岩波文庫)です。

東京から北越の温泉に出かけた「私」は,ふとしたことから,「繁華な美しい町」に足を踏みいれる.すると,そこに突如人間の姿をした猫の大集団が…….詩集『青猫』の感覚と詩情をもって書かれたこの「猫町」(一九三五)をはじめ,幻想風の短篇,散文詩,随筆十八篇を収録.前衛詩人としての朔太郎の面目が遺憾なく発揮された小品集. (岩波書店HPより)



8月に開かれた梶井基次郎『檸檬』読書会で、幻視者・梶井基次郎という話題を参加者の方がされたときに萩原朔太郎の『猫町』の名を挙げた方がいらっしゃったので選んでみました。また、先日の読書会で朗読(ただの音読?)が新鮮だったという声もあったので、今回は声に出して読む・聴くということを少し意識した読書会にしたいと思っています。

難解な文学論を熱烈に闘わせるような会ではないので、気楽にご参加下さい。無理に発言を求めるということはありません。初参加、小説なんて普段読まないという方、大歓迎です!朔太郎ってドラマの「世界の中心で愛を叫ぶ」の主人公の名前でしょ?という方も大歓迎です。

京都市民読書会という名前ですが、京都市民「の」読書会ではなく、京都「の」市民読書会なので、京都市在住でない方もご参加いただけます。実際、参加者のほぼ半数が京都市外からの参加者です。

今回も参加希望者がかなり多くなることが予想されますので、参加をご希望される方はなるべく早くお申し込みください。

たくさんの方のご参加をお待ちしております。


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(以前の読書会の様子。参加者の許可を得て、参加者の一部を撮影したものを載せさせていただきます。)


日時:10月11日(日)午後2時より(午前の部がある場合は午前10時より)
場所:京都市内
予算:各自の飲食代のみ(場所を貸切にする場合は別途場所代500円程度いただく可能性があります。高校生以下は場所代不要。)
定員:最大で30〜40名。参加希望者が多くなった場合は、午前にもう一枠設けてそちらでの参加をお願いする場合があります。
参加方法:下記の京都・大阪市民読書会のメールアドレス宛に件名を「萩原朔太郎『猫町』読書会参加希望」として、次の3点を記してご連絡ください。
①読書会での呼び名(本名orニックーネーム・ハンドルネーム)
②京都府内在住か京都府外在住か
③午前の部に回る可能性があっても構わないかどうか。
(例/①ゆたか②府外在住③午前でも可)

京都・大阪市民読書会twitter: @KyotoBookClub 
京都・大阪市民読書会e-mail:japanbookclub@gmail.com
京都・大阪市民読書会blog: http://kyotobookclub.blog.fc2.com/
過去の課題本: http://kyotobookclub.blog.fc2.com/blog-entry-21.html

ご質問などはメールでお気軽にお問い合わせください。

【読書会の進め方について】

読書会の初めに自己紹介の時間を設けさせて頂きます。
ごく簡単にでかまいませんので「課題本の全体的な印象」と、もしありましたら「他の参加者に聞いてみたいこと」の二点をお話し下さい。
それを念頭に置いて、参加者全員で気になるところを具体的に取り上げながら作品を辿り直していき、最後にもう一度作品全体についてお話できたらと思います。
部分と全体を循環しながら一冊の本を「共に」読んでいくことは、「一人で」する読書とは違う面白さがあると思います。
作品の声を皆で共に丁寧に聴くことで、同じ作品を共有する他の人の声を聴くことのできる、「耳澄ます場」にしたいと思っています。

初参加の方も京都市民でない方も大歓迎です(毎回初参加の方も京都府外の方も多いです)。年齢も、文学への知識も問いません。
これまでの参加者も学生から主婦、会社員、15歳からから70代までと幅広いので、自分は場違いではないだろうかなどとためらわず気楽にいらっしゃってください。

本が好きな方々と素敵なひとときを過ごせるのを楽しみにしています。


*本会は異業種交流会や婚活パーティーの類ではないので(それらを否定するつもりはありません)、本を離れて他の参加者のプライベートを詮索することはご遠慮ください。
*読書会内外でいわゆるヘイトスピーチとされる発言をする方の参加はお断りします。国籍や出身地・職業を問わず、誰もが安心して楽しく参加できる読書会にするためです。
*参加申込後にキャンセルする場合は必ず連絡していただくようお願いします。会の運営に支障をきたすとこちらが判断する場合、今後の参加をお断りする場合があります。

京都・大阪市民読書会連絡担当 ゆたか