第44回京都市民読書会の概要が決まりましたのでご案内させていただきます。

今回取り上げる作品は、
谷崎潤一郎『猫と庄三と二人のをんな』(中公文庫)です。

『にゃあ。実は! 谷崎潤一郎の代表作。日本猫文学の極北。』

一匹の猫を中心に、猫を溺愛している愚昧な男、猫に嫉妬し、追い出そうとする女、男への未練から猫を引取って男の心をつなぎとめようとする女の、三者三様の痴態を描く。人間の心に宿る“隷属”への希求を反時代的なヴィジョンとして語り続けた著者が、この作品では、その“隷属”が拒否され、人間が猫のために破滅してゆく姿をのびのびと捉え、ほとんど諷刺画に仕立て上げている。
http://www.shinchosha.co.jp/book/100505/


猫に嫉妬する妻と元妻、そして女より猫がかわいくてたまらない男が繰り広げる軽妙な心理コメディの傑作。安井曾太郎の挿画収載。
https://www.chuko.co.jp/bunko/2013/07/205815.html



tanizaki.jpg


今年の7月30日が谷崎潤一郎の命日にあたり、そして谷崎没後50周年となることを記念して選書しました。
谷崎といえば『春琴抄』か『細雪』がすぐ頭に浮かびますが、今回は谷崎の作品、あるいは「ブンガク」っていうものにあまり触れたことがない人にも親しみやすい作品を選びました。
『春琴抄』は傑作ですが難しい漢字が多くて現代人にはとても読みにくいですし、『細雪』なんて新潮文庫で三巻本の長大さですからね!(しかも『春琴抄』は某読書会さんが今年の初めに京都で読書会を開いたばかりですし。)
猫文学だとか、コメディーだとか、谷崎文学に相応しくないと一見思えるような言葉が上の紹介には並んでいますが、不思議なことに、たしかに谷崎のエッセンスを随所に感じることのできる作品です。
谷崎潤一郎の作品への良い入門になる作品かと思います。

難解な文学論を熱烈に闘わせるような会では(残念ながら)ないので、気楽にご参加下さい。初参加、小説なんて普段読まないという方、大歓迎です!


今回の読書会は参加申込者が多くなる可能性があります。主催者側の判断で読書会までに参加者募集を締め切らせていただく場合もありますので、参加をご検討の方はなるべく早めにお申し込みいただくようお願いいたします。

たくさんの方のご参加をお待ちしております。


日時:7月26日(日)午後2時より(午前の部がある場合は午前10時より)
場所:京都市内
予算:各自の飲食代のみ(場所を貸切にする場合は別途場所代500〜1000円程度いただく可能性があります。高校生以下は場所代不要。)
定員:30〜40名。参加希望者が多くなった場合は、午前にもう一枠設けてそちらでの参加をお願いする場合があります。
参加方法:下記の京都・大阪市民読書会のメールアドレス宛に件名を「谷崎猫小説読書会参加希望」として、次の3点を記してご連絡ください。
①読書会での呼び名(本名orニックーネーム・ハンドルネーム)
②京都府内在住か京都府外在住か
③午前の部に回る可能性があっても構わないかどうか。
(例/①ゆたか②府外在住③午前でも可)

京都・大阪市民読書会twitter: @KyotoBookClub 
京都・大阪市民読書会e-mail:japanbookclub@gmail.com
京都・大阪市民読書会blog: http://kyotobookclub.blog.fc2.com/
過去の課題本: http://kyotobookclub.blog.fc2.com/blog-entry-21.html

ご質問などはメールでお気軽にお問い合わせください。

【読書会の進め方について】

読書会の初めに自己紹介の時間を設けさせて頂きます。
ごく簡単にでかまいませんので「課題本の全体的な印象」と、もしありましたら「他の参加者に聞いてみたいこと」の二点をお話し下さい。
それを念頭に置いて、参加者全員で気になるところを具体的に取り上げながら作品を辿り直していき、最後にもう一度作品全体についてお話できたらと思います。
部分と全体を循環しながら一冊の本を「共に」読んでいくことは、「一人で」する読書とは違う面白さがあると思います。
作品の声を皆で共に丁寧に聴くことで、同じ作品を共有する他の人の声を聴くことのできる、「耳澄ます場」にしたいと思っています。

初参加の方も京都市民でない方も大歓迎です(毎回初参加の方も京都府外の方も多いです)。年齢も、文学への知識も問いません。
これまでの参加者も学生から主婦、会社員、15歳からから70代までと幅広いので、自分は場違いではないだろうかなどとためらわず気楽にいらっしゃってください。

本が好きな方々と素敵なひとときを過ごせるのを楽しみにしています。


*本会は異業種交流会や婚活パーティーの類ではないので(それらを否定するつもりはありません)、本を離れて他の参加者のプライベートを詮索することはご遠慮ください。
*読書会内外でいわゆるヘイトスピーチとされる発言をする方の参加はお断りします。国籍や出身地・職業を問わず、誰もが安心して楽しく参加できる読書会にするためです。
*参加申込後にキャンセルする場合は必ず連絡していただくようお願いします。会の運営に支障をきたすとこちらが判断する場合、今後の参加をお断りする場合があります。

京都・大阪市民読書会連絡担当 ゆたか