こんにちは。

第41回京都市民読書会の概要が決まりましたのでご案内させていただきます。

さて、今回取り上げる作品は、
夏目漱石『それから』(岩波文庫)です。

漱石の作品は定期的に取り上げることにしていますが、四月から朝日新聞で106年振りに『それから』を再連載することになったのに合わせ、『それから』を京都市民読書会でも取り上げることにしました。
『三四郎』、『それから』、『門』を合わせて三部作をなしていると言われますが、以前取り上げた『三四郎』に続けて本作を読み、また1年後くらいに『門』を読むことができればと考えています。
「三部作」と呼ばれてはいますが、筋が直接つながっているわけではないので、別個に読んでもまったく問題ありません。また『それから』には様々な版がありますが、岩波文庫版を推奨します。ただ、既にお持ちの方も多いかと思いますので、他の版、たとえば新潮文庫版などでもかまいません。

色々な意味に於てそれからである。「三四郎」には大学生の事を描(か)いたが、此(こ)の小説にはそれから先の事を書いたからそれからである。「三四郎」の主人公はあの通り単純であるが、此主人公はそれから後(あと)の男であるから此点に於ても、それからである。此主人公は最後に、妙な運命に陥(お)ちいる。それからさき何(どう)なるかは書いてない。此意味に於ても亦(また)それからである。(夏目漱石「『それから』予告」)


長井代助は三十にもなって定職も持たず、父からの援助で毎日をぶらぶらと暮している。実生活に根を持たない思索家の代助は、かつて愛しながらも義侠心から友人平岡に譲った平岡の妻三千代との再会により、妙な運命に巻き込まれていく……。破局を予想しながらもそれにむかわなければいられない愛を通して明治知識人の悲劇を描く、『三四郎』に続く三部作の第二作。



たくさんの方のご参加をお待ちしております。


日時:4月26日(日)午後2時より(午前の部がある場合は午前10時より)
場所:京都市内のカフェ
予算:各自の飲食代+場所代(500円以内)
定員:特に設けません。但し、参加希望者が多くなった場合は、午前にもう一枠設けてそちらでの参加をお願いする場合があります。午前の部が開かれるか否かについては読書会の一週間前に、申し込みしていただくか、お問い合わせしていただいた方にご連絡させていただきます。午前・午後合わせて、45名を超えた場合は締切らせていただく場合があります。
参加方法:下記の京都・大阪市民読書会のメールアドレス宛に件名を「『それから』読書会参加希望」として、次の3点を記してご連絡ください。
①読書会での呼び名(本名orニックーネーム・ハンドルネーム)
②京都府内在住か京都府外在住か
③午前の部に回る可能性があっても構わないかどうか。
(例/①ゆたか②府内在住③午前でも可)

京都・大阪市民読書会twitter: @KyotoBookClub 
京都・大阪市民読書会e-mail:japanbookclub@gmail.com
京都・大阪市民読書会blog: http://kyotobookclub.blog.fc2.com/
過去の課題本: http://kyotobookclub.blog.fc2.com/blog-entry-21.html

ご質問などはメールでお気軽にお問い合わせください。


【読書会の進め方について】

読書会の初めに自己紹介の時間を設けさせて頂きます。
ごく簡単にでかまいませんので「課題本の全体的な印象」と、もしありましたら「他の参加者に聞いてみたいこと」の二点をお話し下さい。
それを念頭に置いて、参加者全員で気になるところを具体的に取り上げながら作品を辿り直していき、最後にもう一度作品全体についてお話できたらと思います。
部分と全体を往復しながら一冊の本を「共に」読んでいくことは、「一人で」する読書とは違う面白さがあると思います。
作品の声を皆で共に丁寧に聴くことで、同じ作品を共有する他の人の声を聴くことのできる、「耳澄ます場」にしたいと思っています。

初参加の方も京都市民でない方も大歓迎です(毎回初参加の方も京都府外の方も多いです)。年齢も問いません。
これまでの参加者も学生から主婦、会社員、15歳からから60代までと幅広いので、自分は場違いではないだろうかなどとためらわず気楽にいらっしゃってください。

本が好きな方々と素敵なひとときを過ごせるのを楽しみにしています。

*本会は異業種交流会や婚活パーティーの類ではないので(それらを否定するつもりはありません)、本を離れて他の参加者のプライベートを詮索することはご遠慮ください。
*読書会内外でいわゆるヘイトスピーチとされる発言をする方の参加はお断りします。国籍や出身地・職業を問わず、誰もが安心して楽しく参加できる読書会にするためです。
*参加をキャンセルする場合は出来る限り二日前までにご連絡ください。


京都・大阪市民読書会連絡担当 ゆたか
スポンサーサイト


こんにちは。

第40回京都市民読書会の概要が決まりましたのでご案内させていただきます。

今回取り上げる作品は、
ピョートル・ワイリ&アレクサンドル・ゲニス『亡命ロシア料理』(未知谷)です。

「アメリカとロシア、二つの文化の狭間に身を置いた亡命者のノスタルジアが、極度に政治化されたこの20世紀末に、イデオロギーを潜り抜け、食という人間の本音の視点から綴らせた料理エッセイ、機知に溢れた文明批評。(別丁レシピ付)」

「いま、料理は世界で最も普及した趣味となっている。ひょっとしたら、それは今日、どのような知的活動の分野においても、しっかりした基盤があまりにもわずかしか残っていないせいかもしれない。……いい料理とは、不定形の自然力に対する体系の闘いである。おたまを持って鍋の前に立つとき、自分が世界の無秩序と闘う兵士の一人だという考えに熱くなれ。料理はある意味では最前線なのだ。」(本文)
(未知谷のHPより)


http://www.michitani.com/books/ISBN978-4-89642-458-4.html

沼野充義、北川和美、守屋愛の三氏による訳で1996年に刊行されたものの新装版が昨年再刊されました。
本会ではこれまで小説作品を課題本としてきましたが、今回は初めて小説ではない文学的エッセイを取り上げることにしました。
料理やエッセイと聞くと侮られることが多いものですが、一度試しに召し上がってみてください。
きっと皆さまにも「美味しい本」だと思っていただけると信じています。

訳者の沼野充義さんが「新装版への後書き」に現在のウクライナの状況を踏まえて書かれている次の一文が個人的には印象的でした。

その間、ロシア本国ではめまぐるしい変化があった。グルジアと一時戦争状態にあったときは、ワインの輸入が禁止され、モスクワのグルジア料理店でもグルジア名産のワインが飲めなくなった。いまはウクライナとの対立が深刻化している。しかし、先日訪れたモスクワのウクライナ料理店は満席の賑わいで、人々は飲めや歌えやの宴席を繰り広げていた。民族衣装を着たウェイターに、商売への影響はないのかと聞いたら、「いや、これは文化ですから関係ありません」という答が返ってきて嬉しかった。/そう、食は文化なのだ。民族対立を超え、亡命地と本国の境界を越え、人々を幸せな気分で結びつけてくれる。本書の著者二人が身をもって実践してきたのは、まさにそのことだったと、いまにして改めて思う。
(p.230-1)



今回の読書会は通例と異なる形式ですが、ロシア料理をテーマにした本が課題本ということもあり、南座の向かいにあるロシア料理店「キエフ」で開くことになりました。歌手の加藤登紀子さんのお父様が創業されたお店です。若い世代の方には加藤登紀子さんをジブリの「紅の豚」のエンディングの歌を歌っている人と説明した方がいいのかもしれませんけれども。とても素敵なお店です。

また、今回は参加者に、「料理」あるいは「ロシア(ないし旧ソ連圏)」をキーワードに本の紹介をしていただこうと考えています。キーワードに強引な解釈でも引っかかっていれば可とします。たとえば、ロシアの文学作品や、料理についてのエッセイとか、あるいはロシアの地図やレシピ集でもかまいません。

たくさんの方のご参加をお待ちしております。




日時:3月29日(日)午後2時より(午前の部がある場合は午前10時より)
場所:ロシアレストラン キエフ(南座の向かいにある有名なロシア料理店です)
http://www.restaurant-kiev.com/
予算:1900円(ランチのCコース。追加で注文する場合は別料金。)
定員:30名
参加方法:下記の京都・大阪市民読書会のメールアドレス宛に件名を「『亡命ロシア料理』読書会参加希望」として、次の3点を記してご連絡ください。
①読書会での呼び名(本名orニックーネーム・ハンドルネーム)
②京都府内在住か京都府外在住か
(例:読書会参加希望 ①ゆたか②京都府内 )

京都・大阪市民読書会twitter: @KyotoBookClub 
京都・大阪市民読書会e-mail:japanbookclub@gmail.com
京都・大阪市民読書会blog: http://kyotobookclub.blog.fc2.com/
過去の課題本: http://kyotobookclub.blog.fc2.com/blog-entry-21.html

ご質問などはメールでお気軽にお問い合わせください。

【読書会の進め方について】

読書会の初めに自己紹介の時間を設けさせて頂きます。
ごく簡単にでかまいませんので「課題本の全体的な印象」をお話ください。
それを念頭に置いて、参加者全員で気になるところを具体的に取り上げながら作品を辿り直していき、最後にもう一度作品全体についてお話できたらと思います。
部分と全体を往復しながら一冊の本を「共に」読んでいくことは、「一人で」する読書とは違う面白さがあると思います。
作品の声を皆で共に丁寧に聴くことで、同じ作品を共有する他の人の声を聴くことのできる、「耳澄ます場」にしたいと思っています。

初参加の方も京都市民でない方も大歓迎です(毎回初参加の方も京都府外の方も多いです)。年齢も問いません。
これまでの参加者も学生から主婦、会社員、15歳からから70代までと幅広いので、自分は場違いではないだろうかなどとためらわず気楽にいらっしゃってください。

本が好きな方々と素敵なひとときを過ごせるのを楽しみにしています。

*本会は異業種交流会や婚活パーティーの類ではないので(それらを否定するつもりはありません)、本を離れて他の参加者のプライベートを詮索することはご遠慮ください。
*読書会内外でいわゆるヘイトスピーチとされる発言をする方の参加はお断りします。国籍や出身地・職業を問わず、誰もが安心して楽しく参加できる読書会にするためです。


京都・大阪市民読書会連絡担当 ゆたか

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。