こんばんは。

第37回京都市民読書会の概要が決まりましたのでご案内させていただきます。
11月23日(日)に予定されている第21回大阪市民読書会(岸本佐知子編訳『変愛小説集』)の参加受付は11月16日(日)の午後9時で締め切らせていただきますので、参加をご検討されている方はそれまでにお申し込みいただくようお願いいたします。
http://kyotobookclub.blog.fc2.com/blog-entry-41.html


さて、今回取り上げる作品は、

池澤夏樹『スティル・ライフ』 (中公文庫)です。

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ある日、ぼくの前に佐々井が現れてから、ぼくの世界を見る視線が変わって行った。ぼくは彼が語る宇宙や微粒子の話に熱中する。佐々井が消えるように去ったあとも、ぼくは彼を、遥か彼方に光る微小な天体のように感じるのだ――科学と文学の新しい親和。清澄で緊張にみちた抒情性。しなやかな感性と端正な成熟が生み出した、世界に誇りうる美しい青春小説の誕生。
中央公論新人賞 芥川賞 受賞作
(文庫裏表紙より)


この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界はきみを入れる容器ではない。
世界ときみは、二本の木が並んで立つように、どちらも寄りかかることなく、それぞれまっすぐに立っている。
きみは自分のそばに世界という立派な木があることを知っている。それを喜んでいる。世界の方はあまりきみのことを考えていないかもしれない。

でも、外に立つ世界とは別に、きみの中にも、一つの世界がある。きみは自分の内部の広大な薄明の世界を想像してみることができる。きみの意識は二つの世界の境界の上にいる。
大事なのは、山脈や、人や、染色工場や、セミ時雨などからなる外の世界と、きみの中にある広い世界との間に連絡をつけること、一歩の距離をおいて並び立つ二つの世界の呼応と調和をはかることだ。
たとえば、星を見るとかして。
(作品冒頭)



今月から河出書房新社より「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」の刊行が開始され、一部読書家の間では大変話題となっていますが、その池澤夏樹さんの芥川賞受賞作であり、おそらく世間に最も知られている作品『スティル・ライフ』を取り上げることにしました。文庫版には表題作の他に「ヤー・チャイカ」も収録されていますので、読書会ではこの両作品を扱おうと思います。

今回も自己紹介の際に本の紹介をしていただこうと思います。
それが一番の自己紹介だと思いますから。
一人一冊、ビジネス書・自己啓発書に分類されるだろう書籍以外のものでお願いします。

たくさんの方のご参加をお待ちしております。


日時:12月14日(日)午後2時より(午前の部がある場合は午前10時より)
場所:京都市内のカフェ
予算:各自の飲食代のみ(お店を貸切にする場合は別途場所代500円程度いただく可能性があります。高校生以下は場所代不要。)
定員:定員は特に設けません。但し、参加希望者が多くなった場合は、午前にもう一枠設けてそちらでの参加をお願いする場合があります。午前の部が開かれるか否かについては読書会の一週間前にtwitterにて発表します(直接お問合せしていただいても構いません)。
参加方法:下記の京都・大阪市民読書会のメールアドレス宛に件名を「池澤夏樹読書会参加希望」として、次の4点を記してご連絡ください。
①読書会での呼び名(本名かニックーネーム・ハンドルネーム)
②京都府内在住か京都府外在住か
③午前の部に回る可能性があっても構わないかどうか。

京都・大阪市民読書会twitter: @KyotoBookClub 
京都・大阪市民読書会e-mail:japanbookclub@gmail.com
京都・大阪市民読書会blog: http://kyotobookclub.blog.fc2.com/

ご質問などはメールでお気軽にお問い合わせください。

【読書会の進め方について】
読書会の初めに自己紹介の時間を設けさせて頂きます。
本の紹介などをしていただいた後に、ごく簡単にでかまいませんので「課題本の全体的な印象」と、もしありましたら「他の参加者に聞いてみたいこと」の二点をお話し下さい。
それを念頭に置いて、参加者全員で気になるところを具体的に取り上げながら作品を辿り直していき、最後にもう一度作品全体についてお話できたらと思います。
部分と全体を往復しながら一冊の本を「共に」読んでいくことは、「一人で」する読書とは違う面白さがあると思います。
作品の声を皆で丁寧に聴くことで、同じ作品を共有する他の人の声を聴くことのできる、「耳澄ます場」にしたいと思っています。

初参加の方も京都市民でない方も大歓迎です。年齢も問いません。
これまでの参加者も学生から主婦、会社員、15歳からから60代までと幅広いので、自分は場違いではないだろうかなどとためらわず気楽にいらっしゃってください。

本が好きな方々と素敵なひとときを過ごせるのを楽しみにしています。

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(前回読書会午前の部の様子。参加者の許可を得て掲載。)
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(前回読書会午後の部の様子。参加者の許可を得て掲載。)


*本会は異業種交流会や婚活パーティーの類ではないので(それらを否定するつもりはありません)、本を離れて他の参加者のプライベートを詮索することはご遠慮ください。
*読書会内外でいわゆるヘイトスピーチとされる発言をする方の参加はお断りします。国籍や出身地・職業を問わず、誰もが安心して楽しく参加できる読書会にするためです。


京都・大阪市民読書会連絡担当 ゆたか